なぜ、胃カメラが苦しいのでしょうか?

食道や胃、十二指腸の検査のために内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)を受けて、 苦しかったという経験のある方は少なくないでしょう。検査用の内視鏡(スコープ) が敏感なのどを通過するとき、ここを刺激して苦しくなるのです。
のどの麻酔をして感覚をなくしてから検査を行ないますが、全身麻酔のように 完全に麻痺するわけではありませんので、敏感な方はどうしても不快感を感じ ます。


従来の内視鏡(胃カメラ)の方法

スパゲティ並みの極細スコープ

細いスコープはのどの刺激が少ないので、最近では細径スコープを使用します。
かつてスコープは小指くらいの太さでしたが、タバコよりも細いスコープも開発されていますので、ずいぶん楽に検査を受けることができます。最近、もっと細 いスコープが開発されました。このスコープの太さは何と、
スパゲッティ並みの極細スコープ(直径5mm)
です。
スパゲッティを飲み込むとき、苦しいと感じる人はいないでしょう。この極細スコープはのどを刺激することはほとんどありません。胃カメラを敬遠した人でも、極 細スコープであれば楽に検査できます。

スパゲティ並みの極細スコープ

みなさんは、胃カメラは口から行う検査と思っているでしょう。ところが極細スコープは、鼻から入れることもできるのです。これを経鼻内視鏡といいます。鼻からスコープを入れるとき、のどをかすめる程度で苦痛はありません。


経鼻内視鏡での方法

それでも検査が不安な方のために

内視鏡検査では、スコープ挿入時の患者様への負担をいかに軽減するかが大きな課題です。そのための有効な方法のひとつが、一般的な経口挿入に比べて、咽頭反射が軽度な経鼻内視鏡です。当院で採用しているGIF-N260では、超小型CCDの採用により、経鼻挿入可能な究極の細径化を実現しました。先端部外径は、4.9mm、挿入部外径は5.2mm、経口挿入の汎用細径スコープであるGIF-XQ260に比べて、先端部で4.1mm、挿入部で3.8mmの超極細径を実現しています。


経鼻内視鏡(GIFXP290N)

患者様用モニター

2014年2月より新たに最新式のオリンパス社製GIFXP290Nを導入し、経口内視鏡に劣らない精度で経鼻内視鏡検査ができる事になりました。検査中は自分の胃をモニターを通して見る事も出来ます。是非この機会に自分の胃の観察という体験も味わってみて下さい。