従来の大腸内視鏡検査では、空気を使用していましたが、 検査後に大腸内に充満した空気の影響で、「お腹の張り」や 「痛み」「違和感」などを伴うことが多くありました。このことが内視鏡検査が辛いというイメージにつながり、敬遠されていた理由です。そこで、当院では新たに「炭酸ガス送気装置(UCR)」を導入しました。
これは、空気の代わりに炭酸ガスを注入するものです。外科領域においては、腹腔鏡手術で随分前から導入されており、その安全性、有効性については実証済みです。炭酸ガスを使用することで、検査後の苦痛を大幅に軽減することが可能となります。炭酸ガスは、空気に比べて腸管内で速やかに吸収される特性(空気のおよそ200倍)があります。
つまり、腸内に長時間空気が残らないために、「お腹の張り」「痛み」「違和感」を和らげる効果につながっているのです。そのため、体への負担が軽減し「以前より検査が楽になった」と沢山の患者さんに喜んでいただいております。