ウイルス性肝炎

1.はじめに

 B型・C型肝炎から肝がんへの進行を防ぐには、診療が必要とされた方が適切な医療を受けることが極めて重要ですが、正確な病態の把握や治療方針の決定には、日進月歩の肝炎治療を熟知した専門医の関与が不可欠です。一方で、患者さんの病態が安定している場合や治療方針決定後に患者さんの治療に大きな変化がない時期には、かかりつけ医による診療を中心に行うことが望まれます。
以上のように肝疾患の診療においては、かかりつけ医と専門医の連携が必要です。

2.広島県肝疾患診療受援ネットワーク

広島県肝疾患診療支援ネットワーク
県内全域で病期に応じだ肝疾患の専門医療を受けることができる医療連携体制です。
指定医療機関
肝炎の医療費助成の対象医療を適切に行うことができる保険医療機関を、肝炎治療指定医療機関として指定しています。原則とレて、次の要件を満たす医療機関を指定医療機関としています。
ア  
肝疾患診療支援ネットワーク専門医療機関
専門医療機関のうち、原則、二次保健医療圏域内の中核医療機関です。患者の治療方針を立てるなど、地域のかかりつけ医(指定医療機関(専門医療機関、連携医療機関))と連携して、治療を行います。
イ  
専門医療機関(当院)
専門医が常勤する医療機関です。
ウ  
連携医療機関(専門医でないかかりつけ医)
肝疾患診療支援ネットワーク専門医療機関の専門医が治療方針を立て、定期的な検査を行う患者に対し、専門医との緊密な連携のもとで、治療を行う医療機関です。
専門医
日本消化器病学会等に属する肝臓の専門医であって、抗ウイルス療法に精通し、その副作用等に対する処置及び治療中において肝がんの早期発見ができる医師です。

広島県肝疾患診療支援ネットワーク