タバコの煙には、4,000種類以上もの化学物質が含まれています。
そのうち、発がん性物質は、なんと60種類。
タバコをやめられないのは、あなたの意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。
ニコチンは、麻薬にも劣らない依存性をもつ薬物なのです。
このような喫煙習慣は「ニコチン依存症」といわれ、治療が必要な病気とされています。
病気は意志の力だけで治せるものではありません。
禁煙外来では、あなたに合ったアドバイスと合わせて、禁煙補助薬を処方してもらえるので禁煙の成功率が高まります。
新たな治療法として登場した"ニコチンを含まない飲み薬"は、ニコチン切れ症状を軽くするだけでなく、タバコをおいしいと感じにくくする効果を併せもちます。
健康保険等を使った禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。
診察に行くと、はじめに喫煙状況などから健康保険等で治療が受けられるかをチェックします。
毎回の診察では、禁煙補助薬の処方を受けるほか、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。
2006年から、健康保険等※1を使って禁煙治療が受けられるようになりました。
(注)一定の要件を満たす必要があります。
健康保険等を使った禁煙治療にかかる費用(自己負担分3割として)は、処方される薬にもよりますが8~12週間で12,000~17,000円程度です。
1箱400円として毎日20本タバコを吸う方なら、約2~4日分のタバコ代に相当します。
※1) 本web中の健康保険等とは、公的医療保険のことで、組合管掌健康保険、全国健康保険協会管掌 健康保険、船員保険、各種共済組合管掌健康保険、国民健康保険等を指しています。